こんな賛美がある(特別編)

 

スター歌手達の賛美
                思いも掛けないスター歌手が賛美を歌っています。どうぞお楽しみください。

ポップ歌手の肖像
     エルヴィス・プレスリー
      ペリー・コモ
       ニール・セダカ                

ゴスペル・カントリー紳士録
      
 ウィリー・ネルソン
       
ジョニー・キャッシュ
       
マール・ハガード
       
チェット・アトキンス

ゴスペル・ロックまたはゴスペルフォークの紳士淑女達
     
ボブディラン
       
ザ・バーズ 
       
サイモンとガーファンクル  
       
 PPM  
       
シーカーズ

ゴスペルをジャズで
     
 グラント・グリーン
      
BLUE TESTAMENT
     
 サイラス・チェストナット
      
カーク・ウェイラム
    ウィクリフ・ゴードン
      綾戸智絵 
      チャーリー・ヘイデンとハンク・ジョーンズ
      ヒリヤ−ド アンサンブル & ヤン ガルバレク

サウンドトラック
    プリンス オブ エジプト
     天使にラブソング


歌曲はいかがですか
    
時田直也さん      



ポップ歌手の肖像

エルヴィス・プレスリー

             ビートルズなどにも大きな影響を与えたエルヴィス・プレスリー。彼の真実の姿は
             敬虔なクリスチャンでありました。

ア − チ ス ト エルビス・プレスリー
タ イ  ト ル HE TOUCHED ME (DVDです)
レ コ − ド 番 号 SHDVD4407 Vols 1 & 2                 
感        想 エルビス・プレスリーのゴスペルアルバムを4枚見つけまし
たが、更に秋葉原でDVDを見つけて買いました。
下の4枚のCD紹介の時に疑問であった、プレスリーの信仰
が詳しく周囲の方のインタビューと映像、音源で証された
貴重なDVDです。
彼がゴスペルを歌った時にバックにいたグループのメンバー
達が代わる代わる証言をするのですが、どの方も彼を褒め
こそすれ、けなす人はいません。
プレスリーは、根っから神様に信頼していたようで、彼の与
えられた恵まれた境遇に感謝し、同僚の人を実に寛大な
豊かな取り扱いをしたようです。ホテルは超一流の良い部屋
を与えるとか、きめ細かな優しさに溢れた人だったようです。
プレスリーは何かあるといつも祈っていたそうです。
彼が有名になればなるほど教会には行きにくくなったので、
TVの礼拝を通して魂を養っていたくだりは辛かったな。
生きることが歌うことで歌うことは神様への奉仕だったので
すね。
                           2002/08記


ア − チ ス ト エルビス・プレスリー
タ イ  ト ル HE TOUCHED ME
レ コ − ド 番 号 RCA07863 51923−2                  
感        想 エルビス・プレスリーのゴスペルアルバムを4枚見つけまし
た。4枚のことは後述しますけど、プレスリーはブルースや
ゴスペルは得意だけど、カントリー風の歌唱はあまり?と
思いました。みなさんはいかがですか?
さて、プレスリーがどのような信仰を持っていたのかは詳しく
は分かりません。子供の時にはファーストアッセンブリー教会
に集っていたそうですから、私の先輩ですね・・。

レコード会社の方針はプレスリーを売り込むことですから、
プレスリーが前面に出るアレンジが多いのは当然です。
でも、賛美って前に出るのは『自分』じゃないですよね。
だから、プレスリーのゴスペルを聞いてもどかしさを感じる方
がいるかもしれませんね。
それはそれとして歌は巧いんですよね〜〜。
ちょっと長いけど4枚のアルバムを簡単に紹介します。
いずれも大都市のメガストアなら入手できるでしょう。
THis Hand in Mine.(1960年発表)
 少し時代がかったアレンジです。
 伝統的な曲がたくさん収められています。

UHow Gereat Thou Art.(1967年発表)
 グラミー賞受賞作品。
 歌のうまさが光るアルバムです。

VHE TOUCHED ME(1971年頃発表)
 AN EVENING PRAYER(夕べの祈り)はいいです。

WGOSPEL FAVORITE(コンピレーションです)
 これ一枚でも充分でしょう。 

それから、プレスリーのゴスペルを完全収録した3枚組の
CDセットがあります。
Elvis Peace In The Valley
The Complete Gospel Recordings がそれです。 
                          2002/08追記

 

ペリー・コモ
              日本でも昔から、ペリー・コモ・ショーで有名。
              派手さはないが穏やかさ、優しさが身上でしょう。
              もともとは家業の床屋さんであったが、サービスで歌を歌っていたところそれが
              本業になったようです。(ちょっと自信なし)
              温厚で気さくなスターってなんか良いですね。

ア − チ ス ト ペリ−・コモ
タ イ  ト ル SINGS SONGS OF FAITH & INSPIRATION
レ コ − ド 番 号 74665  99830 2 ( BUDDHA RECORDS)   
感        想 温厚な紳士であるペー・コモがお気に入りの賛美歌などを
歌うと言った感じのコンピレーション・アルバムです。
優しいバリトンの声が素晴らしいですね。
ゴスペルが流行っているから とか ではなく、実に自然な
アルバムでして、本当にペリー・コモってこういう信仰を
持っていたんだろうなと思わされております。 
お薦めは「主の祈り」と「Only One」ですね。
「Only One」は
谷を深くできるのは、神様だけ
山を高くできるのは、やはり神様だけ
と創造の神様の大きさを歌い上げたスケールの大きな
賛美です。  
                           2002/08記


ニール・セダカ
             「すてきな16歳」ばかりが耳馴染んでいますが、旧約聖書に題材をとった歌を見つけ
             ましたのでご紹介しますね。これがゴスペルか?とは思いますが、お読みください。

ア − チ ス ト ニ−ル・セダカ
タ イ  ト ル OH! CAROL
レ コ − ド 番 号 EX−3043 (企画・制作 エフ・アイ・シー)   
感        想 セコハンのベストアルバムを買って聴いていたら、あれまぁ
聖書に題材をとった歌が一曲収録されていました。
「ラン・サムソン・ラン」がそれです。
片仮名で書くと判然としませんが「Run SAMSON Run」
です。
聖書の中に書いてあるようにサムソンは美女デリラの策略
に掛かって身を滅ぼした。サムソン危険に近づくな、逃げろ
が題名の由来ですね。
これは若者に「だから、そこら中にデリラのような女の子は
たくさんいるから気を付けなさい」という教訓ソングなのです
キングストン・トリオの「レモン・トゥリー」に近い内容ですね。
まぁ失礼ね、とお怒りの向きもおありでしょうが、こらえて
つかぁさいm(_ _)m
                            2002/08記

       

ゴスペル・カントリー紳士録


ウィリー・ネルソン
           カントリー界の大立て者でありますが、真実な信仰を歌い上げるその姿勢にしびれました。
           信仰を奇を衒うことなく素直に表現しています。
           なかなか、CDを見つけることは難しいのですが、絶対のお薦めです。

ア − チ ス ト WILLIE NELSON
タ  イ  ト ル HOW GREAT THOU ART
レ コ − ド 番 号 FINER ARTS RECORDS FA9605−2
感       想 あのカントリ−歌手のウィリ−・ネルソンによる賛美歌・聖歌集です
厳格なメソジスト派の家庭に育ったウィリ−・ネルソンが兄弟のボビ
−達と共に敬虔な賛美を捧げる素晴らしいアルバムです。
決して、際物ではありません。真面目なスピリチュアルです。
家庭集会などでの賛美がこうだと素晴らしいですねぇ。
お薦めは『IT IS NO SECRET』でしょうか。
耳に馴染んだ曲や詞が渋い声と演奏で悠々としたテンポで
繰り広げられます。伴奏はギタ−、ピアノとベ−スだけです。
『HOW GREAT THOU ART』も淡々とした節回しながら、
神様の偉大さを余すことなく表現しており、名演だと思います。
合唱とは又違う賛美の世界です。ホワイト・スピリチュアルと言って
良いのかもしれません。輸入盤のみです。

                               2002/08追記



ア − チ ス ト WILLIE NELSON
タ  イ  ト ル Gospel Favorites
レ コ − ド 番 号 MCAD−20784 (MCA Records)
感       想 カントリ−歌手のウィリ−・ネルソンによる賛美歌・聖歌集です
これも輸入盤のみですが、もうこれでゴスペル・カントリーの虜に
なりましたね。
こちらのアルバムの方が素朴な作りのような気がします。
歌い方もこちらの方がなにかさっぱりした感じで、息を吸い込んで
たっぷりした感じは『HOW GREAT THOU ART』の方かな。

収録されている「Family Bible」は佳曲ですね。
いつも聖書が家庭の中心にある風景を歌った作品です。
アメリカのバイブル・ベルトでは今でもこうなんでしょうねぇ。
                                2002/08記



ジョニー・キャッシュ
           ウィリー・ネルソンと共にカントリー界を背負う大立て者の一人です。
           もともとからゴスペル歌手になりたかったそうで、ゴスペルアルバムは彼の願いの一つです。
           サン・クエンティン刑務所を慰問中にマール・ハガードに影響を与えることになったのかなと
           思っています。
           アメリカ版『ミッション・バラバ』みたいな実話ですが、それは後ほど。

ア − チ ス ト Johnny Cash
タ  イ  ト ル Just as I am
レ コ − ド 番 号 Vanguard 79530−2 (SONY)
感       想 ジョニー・キャッシュによる賛美歌・聖歌・霊歌集です。
若い時のゴスペル録音ではなくこのための録音ですので、
渋さが横溢しています、ハイ。
低い声で静かに静かに神様を賛美するアルバムです。
歳にふさわしい落ち着きと深みを備えた作品と言えますね。
聖歌の718番「救い主の愛と」が原題「In the sweet by and
by」なのですが、テンポが違うんですね。ジョニーキャッシュの方が
少し小気味よく早足です。歌い方も参考になったりします。
ウィリー・ネルソンとともに聴き続けたいアーチストの一人です。
ジョニー・キャッシュにはこのほかにも、若き日のゴスペル集も
あります。
そうそう、ジョニー・キャッシュは更に『GOD』『LOVE』『MURDER』
と題材ごとに編集しなおしたアルバムがあります。
これは今なら大きなCDショップで手に入りますので、こちらから
お聴きになるのもお薦めです。
                                2002/08記



ア − チ ス ト Johnny Cash
タ  イ  ト ル At San Quentin(the complete 1969 concert)
レ コ − ド 番 号 CK66017(COLUMBIA)
感       想 ジョニー・キャッシュがサン・クウェンティン刑務所を慰問した際の
ライブ録音です。
彼はここ以外にも『Folsom Prison』を同じように慰問しており
その時のライブ録音も現在入手可能です。
マール・ハガードはこの刑務所に収監されていたんだなって分か
ります。刑務所の写真があるのですが、脱走は難しそうですよ。
刑務所内でのライブですが、盛り上がり方もなかなかで、楽しい
雰囲気が伝わってきますね(^_^;)ゞ
観衆の写真もかなりジャケットに入っていまして、日本とは大違い
なんですね。アメリカの懐の深さを知らされた感じがします。
                                2002/08記



 マール・ハガード
           元祖、ミッション・バラバのような人物がマール・ハガードです。
           9歳の時に父親が亡くなり、それをきっかけにして、非行にまっしぐら。
           サイモンとガーファンクルの『ボクサー』のように流れゆく非常に厳しい青春を過ごしたわけです。
           ついに20歳の時にサンクウェンティンに収監されそこで初めてきちんと学び学校の課程を
           終えた次第です。 刑務所が彼にとって学校だったんですね。
           今、彼はカントリー歌手として、確固たる地位を築くと共に、ゴスペルを教会に招かれて
           歌ってもいます。

ア − チ ス ト MERLE HAGGARD & THE STRANGERS
タ  イ  ト ル The Land of Many Churches
レ コ − ド 番 号 RE2158−2(RAZOR&TIE RECORDS)
感       想 カントリ−歌手のマール・ハガードのゴスペル・アルバムです。
様々な教会にゲストとして招かれて、賛美の奉仕をしているの
ですが、なんというか、ドキュメンタリータッチでいいですよ。
教会の何十年かの記念礼拝とかで牧師さんの挨拶とか、会衆
一同の賛美とか、あ〜分かるなぁこの雰囲気という感じです。
それほど大きくない教会が舞台のようです。
これがアメリカのディープな一面ではないでしょうか?
ここまで来ると、ゴスペル・カントリーの世界にドップリ浸かって
きますね。あとはSacred Harp(スティールギター)の世界が
広がる訳です。
                                2002/08記



チェット・アトキンス
           カントリーの中でも有名な人物です。
           彼の場合はギター一筋。カントリー界のクラプトンかベックでしょうか?
           そういえばパット・メセニーとかもギター一筋ですね。
           職人気質を刺激する楽器なのかな?

ア − チ ス ト Chet Atkins
タ  イ  ト ル Plays Back Home Hymns
レ コ − ド 番 号 446802(BMG)
感       想 チェット・アトキンスはカントリーの総本山ナッシュビルに住まい
そこでず〜っとカントリギターを演奏してきた人です。
『チェット&フレンズ』という番組が長らく放映されていた筈です。
彼は演奏者としてだけではなく後進の指導にも力を惜しまず、
カントリーの隆盛の礎を築いてきた人とも言えるでしょう。
もはやチェット・アトキンスは亡くなってしまったけれど、
このようにして彼の演奏が聴けるのは幸いですね。
開放的に伸びやかにチェットのギターが奏でるのは耳にお馴染みの
曲ばかりです。
ハワイアンのような開放感を体験できるアルバムです。
どちらかというと夏にお薦めの一枚ですね。
                                2002/08記



ゴスペル・ロックまたはゴスペルフォークの紳士淑女達

       ロックの世界も様々なスターがいますね。フォークの世界も同様です。
        信仰の歌を歌っている人は意外に多いですよ。


ボブ・ディラン

          好き嫌いはともかくとして、この人抜きにロックもフォークロックも語れません。
          あの声に、あの詞、だからとりつきにくいのですがそこをグ〜っとガマンしていると
          新しい世界が見えてくるかもしれません。(単に趣味の問題だから、ガマンすることは
          不要ですけどね。)最近のアルバムの詞が黙示録的というか預言書的というか
          聖書を背景にしてこそ理解できそうな気がするのですが、私の語学力ではお手上げです。
          もはや、ボブ・ディランは現代文学(詩)の一ジャンルかもしれないと思うのです。
          それにしてもボブ・ディランの対訳は食い足りない時がありますね。神様のことを
          敢えて抜こうとするから無理があるように思うんですよね。どなたか詳しい方教えてください。

ア − チ ス ト Bob Dylan
タ  イ  ト ル Slow Train Coming
レ コ − ド 番 号 SRCS6338(CBS SONY)
感       想 Bob Dylanのゴスペル3部作の一つです。
3部作とはこのほかに『SAVED』と『SHOT OF LOVE』を
加えたものです。
ボブ・ディランは救われた後にかなり明確に福音を伝えようとして
ゴスペルにシフトしたアルバム作りを手がけます。
コンサートでも同様で、ゴスペルがかった(ホントはまさにゴスペル)
演奏が続きました。
この結果、アルバムのセールスやコンサートの動員数に翳りが
出たために彼はゴスペル色を薄めた活動へ転換してゆきます。

アルバムセールスの面から見ると今までのボブ・ディランが
ある意味異常だったとも思うのですけどね。
旧作に属するのでしょうが、97年10月に発表されたアルバム
『Time Out of MIND』でも『Not Dark Yet』とか『Tryin’
to get to Heaven』とか意味深なタイトルの曲が収録されて
おります。
                                2002/08記


ザ・バーズ

             ジーン・クラークやロジャー・マッギンが設立したバンドですが、この二人とも
             フォークソングから音楽に入ったそうです。でもビートルズの映画『ヤァヤァヤァ』を
             見て方向が決まったのですが、折からのフォーク・ロックブームに乗って全米NO.1
             のヒットを放ちます。その後、メンバーの変遷がありまして、あの天才的なグラム・
             パーソンズも在籍していたことがあります。パーソンズはカントリーとロックンロールを
             融合させた功績が大な人物ですが、惜しくも26歳の若さで亡くなりました。
             パーソンズの果たした役割はカントリーの女王(かな?)エミルー・ハリスの発掘
             にも認めることができます。
             バーズもその時代のバンドであった訳です。

ア − チ ス ト THE BYRDS
タ イ  ト ル TURN! TURN! TURN!
レ コ − ド 番 号 SONY RECORDS SRCS 6383
感        想 旧約聖書の「伝道の書」3章1節から9節にピートシーガー
が曲をつけたものです。バ−ズはこの曲をフォ−クロックの
リズムに乗せて歌います。今聴くと音が少し薄いかな・・?
リズムは遅いかな?っていう感じですが、全米NO.1に輝
いた名曲なんです。このバーズは知る人ぞ知るバンドです。
「天の下では、何事にも定まった時期があり、全ての営みに
は時がある・・・・」。
プレイズではありませんが、この曲がヒットチャートを賑わし
たというのも60年代という時代なのでしょうね。



サイモンとガーファンクル

             サイモンとガーファンクルは二人とも1941年生まれですね。感慨深いですね。
             子供時代のデュオ『トムとジェリー』が後年『サイモンとガーファンクル』になった
             訳ですが、もう贅言を要しませんね。

ア − チ ス ト SIMON AND GARUNKEL
タ イ  ト ル YOU CAN TELL THE WORLD
レ コ − ド 番 号 SONY RECORDS SRCS 6871〜3
感        想 WEDNESDAY MORNING,3A.M.(水曜日の朝3時)
に収録された一曲です。キリストの降誕を告げる伝統的な
ゴスペルの曲で、マヘリア・ジャクソンなども取上げています。
さて、サイモンとガーファンクルは世代を越えて支持される
数々の名曲を生み出して行くのですが、彼らのスタートには
このゴスペルが含まれていたことは興味深いことです。
『ボクサー』や『ホ−ムワ−ド バウンド』などを聴くと聖書に
出てくる放蕩息子を思い出し、また名曲『明日に架ける橋』で
なぜかまた聖書的な『一方的な愛・友情』をイメージするのは
読み込み過ぎなのでしょうね。
アート・ガーファンクルは最近奥さんと一人息子(彼そっくり)と
ファミリ−アルバムを出していますが、そのエンディングは何
と『主の祈り』でした。(LK67674 SONY輸入盤)
アメリカと言う国の一つの精神・心のあり方を示す例だと思い
ます。
このファミリーアルバムはお薦めでもあります。
家族のあり方を考えさせられました。

セントラル・パークのライブも傑作ですね。
                           2002/08追記



PPM

             もう、皆さんご存知のPPMです。
             繊細なアレンジと歌声が好きでした。
             ボブ・ディランの『くよくよするなよ』とかはこちらの方がしみじみ来ます。
             『悲しみのジェットプレイン』も良かったな。
             永倉万治さんがPPMの『レモン・トゥリー』を題材にした小説を書いていなかった
             でしょうか?

ア − チ ス ト PPM(PETER PAUL & MARY)
タ イ  ト ル LIFE LINES
レ コ − ド 番 号 WARNER BROS. WPCR−198
感        想 またまた60年代に大活躍したグル−プです。
ピータ−(ペテロ)、ポール(パウロ)そしてマリ−(マリア)と
聖書人名辞典みたいなメンバーですが、ハ−モニ−の美しさ
は何とも言えません。95年になって久しぶりに出したアルバ
ムが又良いこと・・。この中から2曲ご紹介します。
3曲目の『フォー ザ ラヴ イット オール』
ポールとカントリーの大スターエミルー・ハリスのデユエットで、
創造の初めから現在までを貫く神様の愛の深さを歌うという
非常にスケールの大きな歌です。
5曲目の『バビロン/罪人よ』
この歴史には必ず終わりが来て、滅びがある(だから信じる者
になろう・・)と言う内容の曲ですが、旧約のエレミアの哀歌の
ような悲痛な詞です。

キリスト教的な歌もあるんだけどゴスペルとは決して言えない
微妙な内容のアルバムです。あえて紹介したのは以上の曲が
お薦めだからです。



シーカーズ
            オーストラリア発、イギリス産のフォークグループです。
            60年代当時イギリスではフォークが盛んで、サイモンとガーファンクルのサイモンも
            しばらくイギリスに滞在していましたね。
            ジョージー・ガールの大ヒットで有名なユニットです。口笛が爽やかでしたね。

ア − チ ス ト The Seekers
タ イ  ト ル Georgy Girl(The Best Of The Seekers)
レ コ − ド 番 号 TOCP65294(東芝EMI)
感        想 引き続いて60年代に大活躍したグル−プです。
シーカーズ。この名前は大ヒット作『ジョージー・ガール』と共に
ずっと音楽史上に残ることでしょう。
このアルバムの中に『星空に涙して』という曲があります。
これがゴスペル的な雰囲気を持つトラディショナル・フォーク
です。原題は『星が落ちる時』とでも訳すのでしょう。
『When the stars begin to fall』ですね。邦題は意訳
がかなり効いています。
My Lord What a mourning!と繰り返されていますが
これは 『主よ、なんという悲しみでしょう!』が正しそう。

アメリカのバンドのブレッドの傑作の一つに『イフ(if)』があります
宇宙的な神秘的な世界観が少し似ていますね。


ゴスペルをジャズで

Grant Green

ア − チ ス ト GRANT GREEN
タ イ  ト ル FEELIN’ THE  SPIRIT
レ コ − ド 番 号 CDP7 46822 2 (Blue Note) 
感       想 ブルーノートレコードの全盛期は1500番台から4000番台と
いわれていますが、このグラント・グリーンのレコードは4132番
です。録音は1962年12月21日。
グラント・グリーンの演奏はコードをあまり使用せずにメロディを
歌うように演奏する「ホーンライク」(管楽器みたい)なところに
特徴があるとのことで、甘い音で親しみやすいと思います。
このアルバムは一種のコンセプトアルバムと言っていいでしょう。
収録曲は以下の6曲です。
1.JUST A CLOSER WALK THEE
2.JOSHUA FIT DE BATTLE OB JERICO
3.NOBODY KNOWS THE TROUBLE
 I'VE SEEN
4.GO DOWN MOSES
5.SOMETIMES I FEEL LIKE A 
 MOTHERLESS CHILD
6.DEEP RIVER
しばしブルージーな演奏に浸ってください。



Benny Green他

ア − チ ス ト Benny Green、Johnny Griffin、Horace Silver 他
タ イ  ト ル THE BLUE TESTAMENT
レ コ − ド 番 号 0777 7 80703 2 0(UK:BNZ 301)
感       想 ブルーノートレコードに残されたゴスペルテイストの録音を編集した
ものです。いわゆるコンピレーションものですが、ライナーノートには
当然のことですが、演奏家に関する寸評のほかに出典も詳しく
記載がありますので、ジャズの大海の中から「ゴスペルテイスト」の
アルバムやプレーヤーを探すのには便利ですよ。
完全なジャズのアルバムですが、名門ブルーノートですので、外れ
はないと思いますよ。
12曲収められていますが、ドナルド・バード以外演奏家のダブりは
ありませんので、11人のプレーヤーの演奏を楽しむことができます

ブルーノートに関してはさまざまな参考書?が出ていますが
新潮文庫の油井正一さんの「ブルーノート JAZZ ストーリー」
朝日文庫の行方均さんの「ブルーノート再入門」などが
お奨めでしょう。

Cyrus Chestnut

ア − チ ス ト Cyrus Chestnut
タ イ  ト ル Blessed Quietness
レ コ − ド 番 号 Atlantic82948−2 (Atlantic Recording) 
感       想 アメリカのジャズピアノ界であっという間に中堅以上になってきた
サイラス・チェストナットのゴスペル・アルバムです。
「主われを愛す」・「Amazing Grace」などお馴染みのメロディ
が収録されています。
ピアノソロによるアルバムですが、子供のころから彼が聴いて
きた賛美歌・聖歌・ゴスペルのうち代表的なものが収められて
いるようです。

サイラス・チェストナットという人は、他にもゴスペルテイストの
アルバムを手がけています。
彼はベースのジョージ・ムラーツやドラムスのルイス・ナッシュ
とともに「MANHATTAN TRINITY」というピアノ・トリオにより
アルバムを数枚発表しています。
「LOVE LETTERS」「AMERICAN MEDITATION」・・・。
こちらもジャズファンならきっとお好きになるでしょう。
特に「AMERICAN MEDITATION」はキング牧師への
トリビュートで、サキソフォンのアントニオ・ハートがゲストとして
参加しています。


Kirk Whalum
              サキソフォンによる賛美演奏。特に第二集は教会でのライブですが、
              臨場感に溢れ、特別賛美を聴いているようですよ。
              今後もこのようなCDがたくさん出るとうれしいです。

ア − チ ス ト Kirk Whalum
タ イ  ト ル Hymns In The Garden
レ コ − ド 番 号 9 48139−2 (WARNER BROS.)
感       想 カーク・ウェイラムのサックスによる聖歌のCDです。このアルバムも
有名な曲が勢ぞろいしており、なるほどジャズではこうなるのか!と
いう発見も楽しいものです。
サキソフォンにピアノ・ドラムス・ベース・パーカッションが加わった、
クィンテットが基本のスタイルですが、このアルバムではゲストに
ギタリストのドク・パウエルを迎えています。
1.Softly and Tenderly や 13.In The Garden 
3.Precious Lord Take My Hand などいいですね。
そうそう、Jesus Is All The Word To Meもしっとりとして
いいですね。このアルバムの中では出色かな?
ちょっとフュージョン系がお好きな方にはもってこいのアルバムだと
思います。
実際このアルバムも池袋HMVのフュージョンコーナーで見つけた
ものです。
やや一本調子になりがちで、もう一枚のほうがライブのせいか
編曲も多彩ですね。


ア − チ ス ト Kirk Whalum
タ イ  ト ル The Gospel According to Jazz  CHAPTERU
レ コ − ド 番 号 WD2−886233 (WARNER BROS.) 
感       想 上で紹介したアルバムの続編のようですね。
聖書の福音書をもじって「ジャズによる福音書第二章」とわざわざ
断ってあります。
録音は2・3箇所で行われていますが、Los Angelesにある
West Angeles Cathedralで行われたものが主のようです。
「ヨハネによる福音書一章一節」というオリジナルで始まりますが、
CDの裏面写真はきっとその時のものなのでしょうね。
大勢のクワイアやドラムス・パーカッション・ピアノ・シンセサイザ
ベース・ギターなどが映っています。ジャズによる特別礼拝のように
見えますね。こんな集会、出て見たいなぁ。
上にも書きましたが、こちらはライブ収録なので臨場感溢れ、
聴衆との心地よい緊張感を感じるアルバムです。
前作をはるかに上回る、なかなかいいアルバムですよこれは。
これならフュージョンのみならず多くの方にお奨めですね。
Falling In Love With Jesusは歌ものですが、いいですねぇ。
まさにジャズの特別集会と言えますね。



Wycliffe Gordon
               ウィントン・マルサリスに見出されたトロンボーン奏者の初リーダー作。
               いきなりゴスペル・アルバムだが上に紹介したカーク・ウェイラムとほぼ
               同時期に同じようなゴスペルアルバムが発表されたのは嬉しいです。

ア − チ ス ト Wycliffe Gordon
タ イ  ト ル The Gospel Truth
レ コ − ド 番 号 Criss Cross Jazz 1192
感       想 神田めぐみさんでトロンボーンの素晴らしさに目覚めた私は続いてHMV
にてウィクリフ・ゴードンの「ゴスペル・トゥルース」を手にしました。
こちらはトロンボーンを主体とした6重奏で、ばっちりジャズであります。
トランペット、サキソフォン、ピアノ、ベース、ドラムの主なプレーヤーは
ウィントン・マルサリスオーケストラのメンバーでもあります。
もともとウィクリフ・ゴードンもウィントン・マルサリスに見出された逸材で
このアルバムは彼の初めてのリーダーアルバムです。
最初のアルバムをゴスペルにするところに神田めぐみさんと同様の
思い入れを勝手に感じております。
「We Have Come Into ThisHouse」はいつもうたっているせいか、
教会の中にいるような気分になりますよ。
ジャズによる特別集会に出席しているような感じになりますよ。



綾戸智絵              

             綾戸智絵。彼女は今、日本で一番有名なジャズシンガーではないでしょうか?  
             アルバムをコンスタントに発表し続けて、それらが結構なセールスになっているようです。
             日本のジャズ界、またはゴスペル界にとって良い刺激で有り続けますように。            

ア − チ ス ト 綾戸 智絵
タ イ  ト ル LIFE (Fourteen stories in my life  
レ コ − ド 番 号 EWCD−0011(East Works Entertaiment Inc.)
感        想 もう皆さんご存じの歌手だと思います。綾戸智絵の3枚目
のアルバムですが、ゴスペル色の非常に強い作品で、
聞いているうちに涙が出そうになるほどです。
K−WISHとANOINTY MASS CHOIRという2つの
ゴスペルクワイヤーを引き連れての歌唱は素晴らしいの
一言です。綾戸智絵はニューヨークでゴスペルクワイヤー
に入ってたこともあり、ソウルフルな歌唱を繰り広げます。
『アメイジンググレース』『君の友達』『LET IT BE』等の
耳馴染んだはずの曲がソウルフルに生き返ります。
こういう解釈もあったのか・・・とにかく買って損のない1枚
です。
綾戸智絵さんのHPはこちらですよ。

 
チャーリー・ヘイデンとハンク・ジョーンズ

            言わずとしれた、ベースとピアノの名匠達。たった二人のセッションですが、
            奥が深い演奏となっています。名演の一つですね。
            しっとりとゴスペルに耳を傾けましょう。            

ア − チ ス ト CHARLIE HADEN,HANK JONES
タ イ  ト ル STEAL AWAY SPIRITUALS,HYMNS AND FOLK SONGS  
レ コ − ド 番 号 VERVE POCJ−1273
感        想 ベースのチャーリー・ヘイデンとピアノのハンクジョ−ンズによる
アコ−スティックなアルバムです。名手二人がジャズセッション
でインプロヴィゼイションを発揮するのとは全く趣を変えて、静か
に語りかけるような、よりそうような演奏を交わします。
そう言えばアンドレプレヴィンにも教会のクワイア−と共演した
アルバムがあったようだし、何か先祖帰りが起きているのか?
二人の演奏者の心に共通に流れる心のメロディ−なんだと思い
ます。やさしく、懐かしい印象のアルバムです。

ヒリヤ−ド アンサンブル & ヤン ガルバレク

           いかにもECMらしいアルバムです。ECMらしいグループとも言えますね。
           ちょっと不思議なアルバムですよ。       

ア − チ ス ト ヒリヤ−ド アンサンブル & ヤン ガルバレク 
タ イ  ト ル オフィチウム
レ コ − ド 番 号 POCC−1022
感        想 1993年9月の録音でECM NEW SERIESの一枚です。
グレゴリオ聖歌を4人編成のヒリヤードアンサンブルとガルバレク
のサキソフォンで「合唱」している・・というのが印象です。
サキソフォンはアンサンブルの5番目の声となって低音から、高音
迄自在に4人の声に絡んでゆきます。
不思議な不思議な体験です。
サキソフォンは伴奏でもなく、ソロでもなく、4人の声と応答しあって
おり5人で一つのアンサンブルになっています。

 
サウンドトラック

           映画の世界でもゴスペルはふんだんに溢れていますよ。
           有名なものをご紹介しましょう。

 プリンス オブ エジプト

ア − チ ス ト VARIOUS                              
タ イ  ト ル PRINCE OF EGYPT
レ コ − ド 番 号 DRD 50041(輸入盤)
感        想 公開中のアニメーションの「プリンス オブ エジプト」のサウンド・
トラックバージョンです。実は輸入盤のせいか売れ残って安く買え
ました。ラッキ−!
BOYZUMENを始めとするビッグスターの競演です。
私は「HUMANITY」という曲が今は好きですが、良い曲が沢山
入っていますので、お薦めです。
ドリームキャストはこのサントラ盤以外にもカントリーバージョンや
インスピレイショナルバージョンと都合で3バージョン揃えて発売
しています。
インスピレイショナルバージョンも結局買いました。
実はこちらの方が私は好きです。なんか心に馴染む演奏ですね。
全曲お薦めもんです。
日本語盤はMVCA24020です。


天使にラブソング

ア − チ ス ト WHOOPI GOLDBERG他
タ イ  ト ル 天使にラブソングを1.2
レ コ − ド 番 号 HR−61334−2 HR−61562−2(輸入盤)
感        想 いずれもHOLLYEWOOD RECORDSからの発売です。
天使にラブソングをがきっかけで日本に一大ゴスペルブームが
巻き起こったと思います。
ポップスがあらあら神様への賛美に変わって行っちゃう・・・    
見ていて感心しましたよ。
特にVol1の最終場面の音楽は気持ちが良かったです。
昔から、教会は世俗の音楽(例えばマドリガルとか・・)を賛美歌と
して採用することは上手だったようですね。今に始まったことでは
ない!ですね。
現代でも、多くのミュージシャン達が子供時代に教会音楽で育まれ
その技術を世俗に還元しているところもあるし、逆に世俗の音楽が
教会音楽に影響を与えることも大きいしですしね。

そうそう、DVDも出ていまして、これは楽しいですよね。
サウンドトラックも良いけどやっぱり画像付きが最高ですね。
SISTERS ACT TはTOUCHSTONE HOME VIDEO
から出ていまして、番号は PIBF−1121 となっております。



歌曲はいかがですか

      時田直也さん
             時田直也さんの歌声は、どんな曲でも賛美になることを教えてくださっているように
             感じます。耳を傾けてみてください。ほら、万物が歌っているのが聞こえませんか?

ア − チ ス ト 時田 直也
タ イ  ト ル 風がやってきた
レ コ − ド 番 号 SHCDー20025(大阪シャローム)
感        想 時田直也さんはルーテル教会の会員ですが、生まれた時
から見たという経験のない方です。幼い時に音楽に触れ、
以後ずっと音楽一筋に打ち込んでこられました。
その柔らかな歌声は爽やかに私たちの心に沁みます。
奇を衒うことない正統派の歌声ですが一つ一つの曲がもう
賛美と言えると思います。
『野に咲く花のように』『風がやってきた』『夏の思いで』等
名曲揃いです。
時田さんの素直な声とお人柄が滲み出たアルバムです。
信仰者としてのキリストの香りが漂うアルバムでもあります