生協の店
土曜の昼
車を使って妻と立ち寄る生協の店
一週間分の食料をカゴいっぱいに買い溜める
一本88円のきゅうりは青々とし
静岡産女峰苺のヘタ白い
いよかん、はっさく季節をにおわせ
JR黒石の葉取らずリンゴ金星は
手が込んでいて近寄り難い
三崎マグロの売り声よそに
大きな目が平面に並んだピンク色に光る桜鯛を4枚袋に詰める
納豆は小粒は高いので並みを選び
サニスハツーアという名のピザを2枚取る
新発売のコープの乳酸ドリンクを飲まされて
しぶしぶ買う2ケース入り
子どものための成分無調整牛乳は4本と重い
正月も過ぎても家にまだ餅が残るを知らず
「あん団子」3本118円に手を出す
ジャム、シーチキン、カレーパンと
立て続けにかごにいれ
お勧めと触れ込まれた紀文の焼き餃子も入れる
私は缶ジュースは飲まないので
紙パックのオレンジジュースと
子どもの好きな日清ラ王をまとめ買い
最後に少し早いが節分の豆を手に取れば
鬼の面までついている
山積みの食料を積んだカートを
妻が押しレジに向かう頃
三崎まぐろ売りの生きのいい声がまた響く
生協の店