「尾道」
尾道駅に着いたら
ロッカーに荷物を預け
駅前のマルコシ書店に寄ろう
自転車を借りて
さあ 出発
ちょっぴり魚臭い岸壁沿いに
漁師の舟を眺めながら
くねくね回った道を走る
尾道大橋が頭上にかかり
車が絶えず走る
人も少ない午後のアーケード通りは
迷うこともない
寺に付いたら自転車を置き
自分の足で登ってみる
潮の香りはここまで寄せて
海とは切っても切れない町がある
ふと建て込んだ古い家の路地に入ると
なんとはない懐かしさが込み上げ
坂を登りきれば
瀬戸の島々は自分の物だ