球児

 

高校野球の特別な味を知る

たとえ六回コールドゲームでも

一生懸命プレーしたことが

これからの人生に生きるだろう

負けたその時

グラウンドの土の上に座り込み

こみあげる涙はどこから出て来るのか

勝ったこの時

見上げる校旗に流れる涙は

誰のものか

一点も取れなかったが

見守る私たちは落胆しない

どこにいて見つめても

どこにいて応援しても

どこにいてプレーしても

なにか知れない連帯を感じるのは

君たちの若さと

純な戦いを見たから

まだ続く子の熱い夏

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